歯周病は食べ物で予防できる?歯を失わないために
歯周病は日本人の80%の人がかかっているといわれる「国民病」です。
日本は歯の予防意識が低く、歯医者さんは虫歯になったら行くものとされていました。
また歯周病は虫歯の延長だという間違った認識が、早期発見を遅らせている要因になっています。
歯周病を防ぐには、正しい歯磨きや定期的なクリーニングがもっとも重要ですが
毎日の食生活を意識することでも防ぐことができます。
歯周病予防に効果のある食べ物についてお伝えします。
ビタミンC
ビタミンCには歯周病による歯茎の出血を止めたり、弱った歯茎を回復させる働きがあります。
ビタミンCは、緑黄色野菜やイモ類、みかん・レモンなどの果物に多く含まれます。
食物繊維
食物繊維は歯についた汚れを落とし、口の中をきれいに保つ働きがあります。
また繊維が多い食べ物はよく噛む必要があるので、唾液の分泌を促します。
食物繊維はきのこ類、こんにゃく、レンコン、ごぼう、海藻に含まれます。
カルシウム
カルシウムは歯や骨を丈夫にする働きがあります。
歯周病によって弱ってしまった歯や骨の進行を防ぐ効果が期待できます。
カルシウムを含む食べ物には魚、にぼし、大豆、ひじき、牛乳、ヨーグルトがあります。
乳酸菌
乳酸菌を多く摂取する人は歯周病にかかりにくいというデータがあります。
乳酸菌は腸内環境を整え、免疫力を上げる働きがあります。
免疫力が高くなると歯周病などの細菌をやっつけることができます。
また無糖のヨーグルトで歯磨きをすると歯周病菌を減らすことができるんだとか。
乳酸菌を多く含む食べ物には、ヨーグルト、ナチュラルチーズ、味噌・キムチ・ぬか漬けなどの発酵食品にも多く含まれます。
堅いもの
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌量が増えます。
唾液には細菌を洗い流す働きがあるので歯周病予防に効果的です。
にぼしはかみごたえもありカルシウムも豊富に含まれています。
スルメイカもおすすめです。
繊維の多い野菜を大きく切ると何度も噛むことになるので、調理方法に取り入れるのもいいですね。
DHA・EPA
DHA・EPAとは魚の脂肪に含まれる栄養素で「オメガ3脂肪酸」と呼ばれています。
オメガ3脂肪酸の摂取量と歯周病の発生・進行の度合いを調べた調査では、摂取していない人は1.5倍もリスクが高くなることがわかっています。
日本人に歯周病が多い原因の一つに、魚を食べなくなった魚離れが影響しているともいわれています。
DHA・EPAはイワシ、サワラ、サバ、マグロに多く含まれます。
歯周病は予防が大切です。
バランスの良い食事や効果の高い食べ物、よく噛むことを意識して、普段の生活から意識していきましょう。