ひどい歯周病はどうやって治療する?保険は使える?
歯の違和感を感じていても痛みがでなければ大丈夫と
思っていませんか?
虫歯にしても歯周病にしても自然に治ることはありません!
放置して歯がぐらぐらしたり痛み出してあわてて歯医者さんに駆け込んだら
「時すでに遅し・・・」ってことほんとに多いんです。
歯を抜歯するしか方法がないといわれて決心がつかないあなたに
ひどい歯周病の治療についてお伝えします。
ひどい歯周病の治療方法
ひどい歯周病では歯を支える骨が溶けて歯が揺れていることが多いです。
一度溶けてしまった骨は健康な時の状態に戻すことはできません。
治療によって残せる可能性がないと判断された場合、抜歯になります。
歯石の除去と薬の服用
歯周病の原因は歯についた歯石です。
歯石に歯周病菌が付着して悪性ガスを出し骨を溶かしていきます。
まずは歯石を取り除くことから始めます。
軽度では歯石を取り除くことで改善することが多いのですが
細菌を減らしてから歯石の除去を進めていく場合があります。
差し歯
歯周病が進行すると歯がゆれるので1本の歯では噛む力に耐えられず
いずれ抜けてしまいます。
この場合いくつかの歯を合わせて差し歯にすることで強度を保つことができます。
保険適用だと3~8千円くらいでできますが、前歯などは見た目も大切になるので保険適用外の差し歯を選ぶ方も少なくありません。
保険適用外では差し歯の材質によって料金が変わりますが、1本あたり約4万~15万円です。
抜歯
歯周病の治療を進めていっても改善しない場合、残念ですが抜歯になります。
治る見込みのない歯を無理に残したことで、歯周病菌が他の健康な歯を攻撃して
歯周病が広がってしまうことがあるからです。
やはり歯を残すためには早期発見早期治療がポイントになります。
歯を抜いたあとは?
悪い歯を抜いたからもう安心!ではないんです。
歯がぬけたままにしておくと、隙間を埋めようと他の歯が動きます。
歯並びが悪くなったり噛み合わせが合わなくなったりすることが原因で
新たな歯周病を招くことがあります。
歯を抜いた後は隙間を埋める治療が大切になります。
ブリッジ
抜いた歯の両隣の歯を削り、橋を架けるように3本をひとつのまとまりにして
人工の歯をかぶせます。
歯をつなぐことによって噛む力が分散されるので歯への負担が軽減されます。
健康な歯を削る必要があることと、隣に健康な歯がなければブリッジをつけることはできません。
入れ歯
ブリッジを付けることができない場合は部分入れ歯になります。
取り外しができ洗えるので清潔に保ちやすいです。
しかし固定されていないので噛む力が弱まることと、隣の歯に負担がかかるので
歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。
インプラント
骨に金属の土台を入れて義歯を外れにくくする治療方法です。
骨にしっかりと固定されるので自分の歯のように噛むことができます。
保険が適用できないので、1本30~40万と高額な費用がかかります。
歯周病の悪化により骨があまり残っていなかったり
健康状態によってはインプラントを付けられないこともあります。
少し前までは歯周病は抜歯しかないという治療方法が一般的でした。
でも最近では抜歯以外に歯を残せる選択方法も増えてきました。
1本でも多く自分の歯を残すためにも
歯の違和感を感じたらすぐに歯医者さんに行くことが重要です。